旅するシェリー酒2


image1 (2) image2 (2) image3 (2) image4 (2) image9 (2) image5 (2) image6 (2) image7 (2) image10

サンルーカル2日目。今日は午前、午後に分けて2つのボデガ訪問。小さな町なの全て徒歩圏内。

 

1つ目、Bodegas Hidalgo La Gitanaへ。多分日本で最も輸入量が多いManzanillaなのではないでしょうか?現在では数少ない100%家族で運営されているボデガ。その日も直系5代目のFermin Hidalgoさんに案内して頂きました。

まずはボトリング作業を行っている場所を通ったのですが、先日のボデガとは規模が違う・・・。工場の様な場所にベルトコンベア、巨大なステンタンクがいくつもあり思わず口を開けたまま見上げてしました。昨日が小さめのボデガだったので余計に驚きました。

 

次に案内されたのは社長室。ラヒターナのラベルにもなっている創業者の愛人の絵は本当にタンバリンに描かれていて壁に飾ってありました。

いくつもの部屋を案内されながら樽から直接色んなシェリーを飲ませてもらいました。

La gitanaはもちろんAlameda、Triana。そして30年もののAmontilladoに続いて70年もののPalo Cortado。初めての樽からの少し濁りがあるシェリー。ベネンシアを使っていれてくれていたので“いっぱい練習した?”と聞いたら、ベネンシアは日本で教えてもらって出来るようになったのだそうです。

やっぱりスペインではあまりベネンシアを使ってサーブするお店もなく、今回の旅でスペイン人がベネンシアをしている姿を見たのはこれが最初で最後でした。

 

続いてお昼過ぎに伺ったのはサンルーカルの総貯蔵量の50%を占めるリーダー的存在のBodegas Barbadillo。代表的なManzanilla<Solear>はもちろんノンフィルターのManzanillaを初めて販売した有名なボデガです。

先程のLa Gitanaはバリオ・バホ、海抜0メートルの低地域でしたがBarbadilloは高い丘の上にあるバリオ・アルト。少し息切れしながら到着。

本日担当してくれたのはOscarさん。サンルーカルの特別な気候条件、グアダルキビール川の河口と大西洋岸にある事により穏やかな気温と高い湿度が保てるという事、それがワインを保護するフロールに与える影響。Manzanillaがサンルーカルでしか出来ない理由をとても丁寧に説明してくださいました。

ボデガ見学の後は試飲の時間。Manzanilla、Pastra en rama、Principe Amontillado、Cuco Olorosoなどのシェリー酒はもちろん白ワインや新商品の赤ワインなど全部で10種以上。

中でも印象に残ったのが、いままでパロミノ100%ワインはいくつか飲んだ事があって正直あまり好きではなかったのですが、今回頂いた<Mirabras>はまろやかな味わいで美味しかったです。2000本しか作っておらず日本には入荷未定だそう。残念・・・。

その後もお昼がまだだと言ったら一人では絶対入らないようなローカルなバルに連れて行って下さりSolearで乾杯。お世辞にもおしゃれで素敵なとはいえない様な所でしたがタパスは絶品!朝は魚介類をお店の前で売っているそうで、サンルーカルの定番料理やサルモレホ、プルポなどなど美味しく頂きました。

これからも日本でBarbadilloをよろしくね!と言われてしまったので、ここまでして頂いたからには意地でもいっぱいシェリーを飲んでもらえるお店にしていかないといけませんね!